こんにちは、じむけんです!

今回は肺炎球菌ともいわれる、Streptococcus pneumoniae についてのお話です。

黄色ブドウ球菌、大腸菌にならんで日常検査でよく目にする菌だと思います。
グラム陽性菌で双球菌として観察されます。形状としてはランセット状と言われます。
莢膜をもち、90近い血清型があるうち、ムコイド形成する血清型3型は薬剤浸透が良くありません。
基本的にオプトヒン感性で自己融解により中心が凹んだ独特のコロニーを形成する。
血液寒天培地ではα溶血を呈しコロニー周囲が緑色に見えますが、これはメトヘモグロビンによる色とされています。また、自己融解酵素は活性に酸素が必要なため、嫌気条件下では中心が凹んだコロニーは形成しづらいです。

小児期は9割近くが保菌しているともいわれ、風邪をひいて免疫力が低下したときに肺炎、中耳炎を起こしたり、髄膜炎を引き起こしていました。また高齢者で免疫力が低下してきたときも同様で、誤嚥性肺炎に並んで肺炎を起こしており、別の菌が起炎菌として検出されていても、実は肺炎球菌も感染していたという事例も少なくありません。
先にも述べましたが多くの血清型がありますが、ワクチンの普及のおかげで小児の肺炎球菌性髄膜炎は激減し、子供の保菌率が下がったことで、成人の肺炎球菌性肺炎も減ってきました。
逆に問題になってきたのは、ワクチンに含まれない型の肺炎球菌の感染が台頭してきたことです。スクリーニング的に使われているオプトヒンに対し、耐性の型が散見されるようになってきたこと、自己融解する特徴的なコロニーを作らない株の感染が増えてきたことがあります。グラム染色上では肺炎球菌が多く見えるのに、培養すると口腔常在菌のα‐Streptococcusのようなコロニーを作り、オプトヒンも耐性なので見逃されているケースがあります。血清型に関わらず、胆汁酸溶解試験は陽性になるので、染色などを含め、肺炎球菌が疑われるようならオプトヒンだけでなく、胆汁酸溶解試験を実施した方が確実に同定できると思います。

次回ももう少し肺炎球菌について書こうと思います。

 


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