こんにちは、じむけんです!

Twitterで上げましたが、連鎖球菌に入る前に、黄色ブドウ球菌以外のブドウ球菌について全然触れていなかったので、簡単にまとめてみたいと思います。

S.pseudintermedius

S.aureus以外でコアグラーゼ陽性になるブドウ球菌の一つ。発育したコロニーなどが似ていることもあり誤同定されやすい。動物に感染を起こすことが多く、ペットの検体などを扱っている検査センターでは比較的よく目にする。

S.epidermidis

代表的なコアグラーゼ陰性スタフィロコッカス(CNS)。表皮ブドウ球菌とも呼ばれるぐらい、ヒトの体においては常在菌として存在する。感染症として悪さをする場合、感染性心内膜炎の原因となり血流感染を併発することがある。この場合、血液培養などから検出される菌が、採血時の汚染菌のコンタミかどうか区別する必要がある。また、カテーテル留置患者においてもStaphylococcus属として異物を好み、菌血症の原因となることがある。

S.lugdunensis

CNSの中では病原性が強い。S.aureusに似た性状を持っていて誤同定をしやすい。この菌での感染性心内膜炎は致死率が高い傾向があるため、関連する血液培養やカテ先培養などから疑わしい菌が分離されたときは同定に注意する。

S.schleiferi

動物に常在の菌でヒトに病原性を持つ。人工関節感染や創部感染から膿瘍形成を起こす。S.lugdunensisとともに、比較的新しく名前のついたCNSなのでCNSとくくって結果を返している中に含まれている可能性がある。

S.saprophyticus

尿路感染症起炎菌として分離されることが多く、性活動が盛んな若い女性に比較的多くみられる。症状も大腸菌などによる尿路感染と比較すると弱く、慢性的長期間の尿路感染症で検出されやすい。腐生ブドウ球菌とも呼ばれる。

学生さんでは、S.aureusとCNSを大別して覚えておけば問題ないと思いますが、施設の特徴にもよるとは思いますが、臨床では比較的それぞれよく目にする菌種です。どこまで種名を追及して結果を返すかは検査室によって異なるでしょうが、名前は知っていて損はないかと思います。


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